京都一乗寺 猫町便り

季節ごとの情報やちょこっと案内をお便りします。

一乗寺のすみっこに小さな店を構えて13年が過ぎようとしています。
季節の食材を使って丁寧に調理される優しい洋食、ちょっと大人好みのデザート・・・
店主が心を込めてすべてのメニューを手作りしています。
胃袋にも心にも美味しい時間をゆったり過ごしにいらしてください。

12IMG_1809月に入りさすがに毎日寒くなってきました。かといってエアコンでガンガンに暖めるのではなく、店に登場するのは古いアラジンストーブ。 店内がすっかり暖まるには時間がかかるし、
出来ればお客さんたちの活気という名の助っ人があれば尚ありがたいし
(だからヒマだと気持ちも実際の温度も寒々しい)、上手に燃えてないと芯が焦げて取替えなきゃいけないし、給油もこまめに必要だし・・・
こうやって書いていくと、とめどなく難点があるのに何故だか店にはこの「ブルーフレイム」 青い炎が必要です。ぴったりなのです。ずーっと以前東北の方から譲ってもらった1970年代の古いアラジン。絶好調とはいえませんが、まだまだ現役なのは感動ものです。控えめな炎がとろとろとゆっくり店の空気をぬくめてくれる。冬が来ると、猫町の主役はアラジンストーブになります。

IMG_1788_2猫町で使ってる器は、作り手も出身地も価格帯さえもてんでバラバラです。
名の知れた作家さんにお願いしてつくって頂いたちょっと高価なものから、旅先で出会ったもの、毎年恒例の陶器市で見つけた
もの・・・
店で使う器を初めて買ったのは、忘れもしない13年前のオープンよりはるかにさかのぼって、ダンナと訪れた沖縄にて。
まだ猫町の「ね」の字も存在しない頃、いつか必ず二人で始める店で使おうと、特大ダンボール5箱分もの器たちを京都に送ったのが懐かしい思い出です。
あれから増えに増えてとっくに飽和状態。それぞれに思い入れがあり、大好きな器たち。
今日もダンナの料理の名脇役を見事に努めてくれてます。

IMG_1777_2季節感が失われつつあるとはよく耳にしますが、
街なかに行くと、いやでもそれを感じます。
秋の気配が漂い出した途端にもうクリスマス
商戦が繰り広げられて、仕方のないことでは
ありますが、時差ならぬ季節差に頭がクラクラ
してきます。
用事を済ませて帰途に着くとき、バスが左京区界隈に
さしかかるころ、自分がほっとほどけていくのが
わかります。
地元の住宅街には今まさに秋の世界が溢れてます。
猫町のまわりも、もうすぐそこまで来ている冬を
感じながら、最終章を迎えた秋色がとても綺麗。
遠出しなくても、店の中から外を見るだけで、
季節の移ろいを感じることが出来るのは
とてもしあわせです。

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